2008年03月07日

残業代不払い一考 

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 日本マクドナルドの元店長二人が在職中、権限も
裁量もないのに管理職として扱われ、残業代が支払
われなかったのは不当だとして、同社に未払い残業
代約700万円の支払を求める訴訟を三月に東京地裁
に起こすことが分かった。別の元店長数人も追加提
訴を検討中という。

 また、近畿大が労働基準法違反の疑いで書類送検さ
れた。やはり、未払い残業代の不払いで約1億円に上
った。他大学でも同様に材業だい不払いで是正勧告は
あったが、書類送検は異例。
 03年にも是正勧告を受けるも是正されず、労働局
は違反を繰り返した悪質さを考慮したという。
 賃金支払の決裁が人事部内だけで行なわれ、理事ら
が違法行為を放置したとして、法人にも罰則を科す
労基法の両罰規定を適用した。

【宮日抜粋】

 昨今の残業代不払い問題で実はある社長の話を
思い出した。
 
 それは、10名程の社員を抱えた会社で、
ある時ベテラン総務・経理担当の女性が退職
することに。非常に有能な女性だった為、
会社も彼女のマンパワーにかなり頼っていた。
そして、どうも彼女のこなしていた仕事をそ
のまま引き継がせる時間も人材の確保も難し
いことが分かった。

社長は、頭を抱えたそうだ。

社長は、どうしたか?

当たり前の話なんだが、彼女の仕事調べを始めた。
彼女のやっていた仕事を漏らさずプックアップ。

そして、そのプックアップした仕事を分類。

総務の仕事、経理の仕事、営業補助のおおよそ3つの
パターンに分けられることがわかった。

そして、社長は考えた。

じゃ、どうしよう?

色々考えた挙げ句、決心した。

この仕事を割り当てられる人材もいなく、採用しても
教育の時間がない。

社長の下した決断は、

総務の仕事(社労士)と経理の仕事(税理士)は
アウトソーシングしよう。
そして、営業補助についてはパートを雇うことに。

その後、どうなったか?

件の社長が言うには、実は、生産性が以前より上がったと
しかもパートは2名新たに雇ったにも関わらずだ。

この話しで思ったのは、別に誰それにアウトソーシング
する云々ではない。
残業代不払いを考える時、そもそも現在の仕事の仕組み
や考え方がその残業代不払いが起こる労働時間をベースに
組み立てられているわけで、いくら法律で規制しても
根絶は難しい。
私の知る会社でも、是正勧告が入って、その後6時にな
ったら帰れという業務命令が。
しかし、元々の仕事量及び成果を生み出すのに現状の
やり方、考え方を直ちに変えれるわけもなく。

どうしたか?

近くのファミレスや自宅へ持って帰って仕事する。

表面上の取り繕いはできても本質は変わってない。

そして、また繰り返す

「喉もと過ぎれば・・・」なんとやらだ。

ただ、法の規制が無駄ということを言いたいのでない。
それが必要なことは重々承知した上での話だ。


つまり、仕事そのものやり方(生産性向上)や考え方
(パラダイム転換)を変えなければどうしようもない。

また、これを1個人、1部署でできるだろうか?
多くの人や部署間の関わりの中で遂行される仕事

これは、まさに経営問題(経営トップの決断が必要)だ。

トップ自らが先頭にたって、残業代云々ではなく
生産性向上の業務改善を取り組むべきだ。

その生産性向上の先に残業代が発生したのなら
気持ちよく払ったら良い。
残業代を払いたくがないために現場で起こっているサービス
残業を見て見ぬふりした結果、法人にも両罰規定という法の
網の目がかかり、知らなかったではすまされない。
一部署、一担当者だけの責任ではない。

ここで、もう一度、最初の社長の話に戻る。
社長は、ベテランが辞め、困る状況の中
彼女の仕事の分析(仕事調べ)し、職務を明らかにした。
そして、経営判断すべき材料を手に入れ
そして、最後は経営判断でヒト、モノ、カネといった
リソースの使い道のもっとも自社に取って望ましい
選択をしたわけだ。

学ぶべきことは、多いと思うウリ坊です。


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posted by マイケル・J・ウリ坊(ウチヌノ) at 09:18 | 宮崎 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | コラム