2008年07月07日

適年(適格退職年金)移行・廃止、退職金制度変更、401kプランの魅力

Do it!
モチベーションアップのエバンジェリスト(伝道師)
ウリ坊です。
今日も燃やせハート、やる気フルスロットル!!


 
401kプランの魅力


 この制度の一番の魅力は、やはり確定拠出型の退職金制度であるという
ことでしょう。退職給付債務が、毎月の拠出金の支払とともに精算されて
いくのです。「積立不足」という概念自体が存在しないので、適格退職年
金や厚生年金基金のような積立不足悩まされることがなくなるのはやはり
魅力です。


 中小企業が確定拠出型の退職金制度を望まれる場合、他の選択肢として
中退共、特退共、前払いなどがあることも忘れてはいけません。つまり
確定拠出型=日本版401kだけではないということです。
そぞれの会社の考え方や現状の問題点をよく吟味し、自社にあった退職金
制度を築くことが重要です。


 この制度は、退職金というよりは、むしろ老後の生活資金という意味合
いが強いわけで、制度に対する考え方と合致しているのか?

 また、人の入れ替わりが頻繁な企業であれば、たとえ良い制度であって
も実態にそぐわないということになります。


 その点を踏まえて日本版401kを検討する場合の検討事項をあげたいと
思います。

1.本来業務に集中してもらうべき従業員に自己責任ということで退職金
を運用(投資等)させて良いものか、又、実際できるのか?

2.実力や職責を基準に従業員毎に拠出金額の差をつけるのは、理解でき
るが、その運用自体の責任までを自己責任でやれということで本当にい
いのか?

3.投資感覚を身につけてもらうことが、本来業務の遂行能力向上につな
がることはないのではないか?要領の良い従業員だけが運用成果を挙げ
、仕事に集中している従業員がそれに比べて不利益を被ることはないか?

4.導入時の費用の他に制度運営費や投資教育費が発生する。退職給付債
務は毎月精算されても制度存続の限り、拠出金とは別に費用負担が続く。

5.投資教育の不備で、従業員の投資判断を謝らせた場合、この責任が
企業にあれば、損害賠償のリスクの可能性はないか?

6.運用環境が悪いタイミングで制度導入すると、企業拠出金の高値固定
となりやすい。やはり、運用環境を良く検討し、タイミングを図るべき
である。
posted by マイケル・J・ウリ坊(ウチヌノ) at 08:40 | 宮崎 | Comment(0) | TrackBack(1) | 適年移行(退職金制度改革)
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Excerpt: 401k(確定拠出年金)ではなく確定給付年金制度を採用している企業は不足分をバランスシートの負債の部に退職給付債務として記載しなければなりません。 しかし退職給付債務が大きくなっている企業もあります..
Weblog: はじめての401k(確定拠出型年金)総合情報サイト
Tracked: 2008-07-08 14:10
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