生命保険に変更しているケースがあります。
(1)払済年金とは?
払い済み年金とは、簡単に言うと適年の払い込みを停止し
て、積立金の範囲内で給付金を支払っていく制度です。
ただし、レート契約の死亡退職金は支払われません。
(2)何年間払済のまま継続できるのか?
ア・新企業年金保険約款の規定
払済年金変更後3年以内に原契約の復旧が行われなかったとき
は、当会社は、その契約を将来に句かって解除することがあります。
イ・協定書の規定
発生順支払いによる払済年金変更後2年を経過したときは、
受託期間はこの契約を解除することができる。
ウ・自主審査要領
掛け金等の払い込みが当該契約書または協定書上の掛け金払い
込みの猶予期間を経過し、なお、相当期間(おおむね1年)継続し
て延滞した場合に、事業主がその後継続して掛け金等を払い込む意
思が認められないときは、適格要件に合致しないものとして取り扱う。
ただし、事業主においてその後継続して掛け金等を払い込む意思が認
められるときは、1年程度上記期間を延長することができる。
以上の規定をまとめると、適年としては2年が限度、商品の約款上
の規定では3年が限度となります。
払済年金が復旧期間を経過したらどうなるのか?
払済年金の復旧期間は3年が限度です。そのまま放置していると、
生命保険会社は、一方的に解約する権利を有しているのです。
そうなると遺族特約がなくなります。
払済年金の活用の仕方
この払い済み年金は、適年を他の制度に移行する際には、場合に
よっては非常に有効な手段です。たとえば、積立金が数名の退職者
で底をついてしまうような状況であれば、掛け金の払い込みをスト
ップして、積立金を増加させない手段として払済年金を活用する手
もあります。
ただし、払済年金の復旧を繰り返し行うことは好ましくないとの
判断から取り扱わない生命保険会社もあるようです。