2008年08月22日

西濃運輸の健保組合解散、健保組合全体で赤字今年度9割に

健保組合、深まる苦境

 企業で働く人たちやその家族の医療費を支える健康保険組合が
抜本的な財政立て直しを迫られている。高齢者医療への拠出金が
大幅に増えるためで、2008年度は約1500ある健保組合の
9割弱が赤字に陥る見通し。トラック輸送大手の西濃運輸(岐阜
県大垣市)など上場企業級の健保組合で解散に踏み切る例も出て
おり、膨らむ高齢者医療費を現役世代の健保組合が支える構図は
いずれ限界が来るとうの見方もある。

健保が高齢者医療制度を支える仕組み
kenposhikumi.gif

健保と政管健保
 政管健保
 健保
 被保険者 中小企業の従業員 大企業の会社員
 加入者数 3629万人
(本人1980万人、家族1649万人、08年3月末)
 3049万人
(本人1588万人、家族1461万人)
 保険料率 8.2%(08年度) 7.39%(各健保平均)
 医療機関での窓口負担
 原則3割 原則3割

(注)健保は08年度見通し

 落ち打ちをかけたのが高齢者医療を支える拠出金で、これをまか
なうには保険料率を10%以上に上げる必要があった。政管健保なら
8.2%で企業と従業員の負担は少なくて済む。

 健康保険組合連合会(健保連)の集計によると約1500ある健保
組合の経常収支合計は退職したサラリーマンOBの医療費拠出の増加
で、07年度に2400億円弱と5年ぶりの赤字(予算ベース)となった
見込み。

 08年度は赤字が6300億円強に膨らむ見通しだ。厚生労働省が08
年度から、65-74歳の加入割合の低い健保組合(2%)が割合の高い
国民健康保険(28%)に支援金をだす財政調製の仕組みを導入した
ためで、06年度に全体の3割弱だった赤字健保組合の比率は08年度
に9割弱に達するとみられている。

保険料上げも

 各企業の健保は収支改善に躍起。保険料率の引き上げに動く健保
組合も相次いでいる。
 多くの健保組合は”自助努力”での収支改善をめざすものの、今後
、西濃運輸のような「解散組」も増えそうだ。

 健保連によると08年度予算を報告した1285の健保組合のうち
保険料率が政管健保(8.2%)を超す組合は214ある。自社従業員に
独自のサービスを提供できるなどの利点を考慮、保険料が多少高くな
っても健保組合を維持する例が少なくない。これ以上負担が膨らむよ
うだと政管健保に移った方が得と考える健保組合が増える可能性が
強い。

 政府は政管健保への国庫負担金の一部を財政余力のある健保組合に
肩代わりさせる法案も出している。財政状況が厳しい健保組合の加入者
が次々と政管健保へ移れば、政管健保の財政が更に悪化するといった
矛盾が広がる懸念がある。

【引用:日経新聞】


posted by マイケル・J・ウリ坊(ウチヌノ) at 08:16 | 宮崎 | Comment(0) | TrackBack(0) | コラム
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