トヨタ自動車とNECの健康保険組合は10月から、処方せんに基づ
いて患者に薬を出す薬局と直接契約し、薬の診療報酬明細書(レセプト)
の審査や支払を始める。レセプトを直接チェックすることで社員の健康
管理や医療費適正化に役立てるほか、委託手数料などの経費を削減する。
企業の健康保険組合が直接審査・支払に踏み切るのは両社が初めて。
両組合はすでに厚労省に認可申請を提出しており、認可がおりれば
10月1日から開始する。トヨタ自動車健康保険組合は全国約250
の薬局と契約する。
レセプトは病院や調剤薬局が各保険組合に支払を求める請求書。これ
までは厚生労働省が管轄する社会保険診療報酬支払基金に手数料を払っ
て審査・支払業鵜を委託していた。今後は健保組合が薬局と直接契約し、
請求された調剤レセプトを審査して薬局へ報酬を支払う。直接審査で
社員の服薬状況などが把握できるほか、支払基金への手数料コストの削
減効果が期待できる。
これまでは支払基金が独占的に審査や支払をしていたため、審査が甘
く業務効率が悪いとの指摘もあった。健保組合が直接審査することで過
剰な投薬による過払いの発見につながれば、医療費の削減のできる。
健保組合の支払う手数料は、薬の調剤レセプト1枚当り57円20銭。
年間50万枚と仮定すると、約2,800万円となる。システム整備費
用や支払基金への新たに払う手数料もあるが、全体としてコストを圧縮
できるとみる。
両社の健保組合は加入者が20万人を超える大型健保組合。日本電気
健康保険組合は国内グループ会社の社員と被扶養者の約24万人が加入。
トヨタ自動車健保組合もグループ38社の社員と被扶養者の約22万人
が加入している。
政府は2005年に薬のレセプトの直接審査・支払を解禁。07年に
処方せんを発行した医療機関の同意を不要とする規制緩和を実施したが、
これまで実施した健保組合はない。
【引用:日経新聞】
うちの会社はトヨタ自動車健康保険組合と人間ドックの契約をしていますが。
ドックの契約をするに当り、健康保険組合の総務室の方が2名見学に来られました。
その時に、将来は診療報酬についても直接契約したいようなことも話しておられました。
うちの会社の近所にはトヨタ自動車九州があります。
そうですか、実際の動きを教えていただいてありが
とうございます。
皮肉なものですね、後期高齢者制度の導入等により
寝た子を起こしたような感じになるでしょうかね?
規模の大きい健保組合にとっては、メリットがあるで
しょうね。