2008年01月11日

パートタイム労働法が改正施行 

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パートタイマーの法律が2008年4月1日から改正されます。

2008年(平成20年)4月1日から、「短時間労働者の雇用
管理の改善に関する法律」(いわゆるパートタイム労働
法)が改正施行されます。

主な改正ポイントは以下の通りです。

1. パートタイム労働者から正社員等への転換を推進する
ための措置を講じること。(義務化)

2. 正社員等と同視すべきパートタイム労働者の待遇を
差別的に扱うこと。(禁止)

3. 正社員等との均衡を考慮し、パートタイム労働者の
職務の内容、成果、意欲、能力、経験などを勘案して
賃金を決定すること。(努力義務化)

4. パートタイム労働者を雇い入れる際、「昇給の有無」
「退職金の有無」「賞与の有無」を文書等で明示すること。
(義務化)

5. その他

パートタイマーに正社員とまったく同じ仕事をさせて
いた場合、賃金・賞与・退職金など正社員と同じ待遇
にしなければならない可能性があります。
 差別的取扱いの禁止(パートタイム労働法 第8条)

改正パートタイム労働法では、「通常の労働者(正社
員等)と同じ就業実態にあるパートタイム労働者の
賃金の決定をはじめ教育訓練の実施、福利厚生施設
の利用その他すべての待遇について、パートタイム
労働者であることを理由に差別的に取り扱うこと」
が禁止されています。

この「通常の労働者(正社員等)と同じ就業実態」とは、
以下1〜3のすべてに該当する場合です。

1.職務の内容が(正社員等と)同じ

2.人材活用の仕組みや運用などが、全雇用期間を通じて
(正社員等と)同じ

3.雇用契約期間が実質的に無期限契約の場合

※3の「雇用契約期間が実質的に無期限契約の場合」
事業所で多いのは、雇用契約書や労働条件通知書の
文書を作成していないケースや、契約書を作成して
いても契約の更新をほぼ自動的にしているケースです。
このような場合は実質的に正社員と同様の
「期間の定めのない雇用契約」になります。
 
対応:雇用契約書や就業規則、仕事の役割分担などを
点検・整備し、法が施行されても法令違反がないよう
にすることが必要です。

a.労働条件通知書を発行

b.上記1〜3にすべて該当するパートタイム労働者
がいないか点検

3.上記のパートタイム労働者がいる場合は、善処策
の検討

4.今後、正社員等を募集する場合は、その募集内容
をパートタイム労働者に告知

5.その他改正の背景

バブル経済崩壊以降の景気が長期低迷してきた中、
企業は生き残るため3つの過剰、
すなわち設備・借金・そして人材の事業再構築
いわゆるリストラを断行してきました。

この結果、企業の業績は表面的にはV字に回復
(一方で多くの企業は倒産しました)が、
そのしわ寄せはどこにいったのでしょうか?

そのしわ寄せの大部分は、「人材」ーに集中ました。
リストラは「首切り・肩たたき」などの代名詞にな
りました。

「フリーター」、
「ロストジェネレーション」、
「ブルーテント」、
最近では
「ワーキングプアー」
「ネットカフェ族」、
「格差社会」

など人材に関する多くのことが社会問題化
されています。

いわゆる非正規型労働者(パートタイマー、派遣
社員、アルバイト、契約社員など)は、雇用全体
の約25%に達しています。
また、パートタイム労働者のみでは、平成18年に
は1,205万人と雇用者全体の2割強を占めるに至っ
ています。


しかし、一方で企業がパートタイマー等を安い人件費
で使える労働力とみなし人件費の節減のために増加さ
せている。

最近ではテレビを見ても、この格差問題(ワーキング
プアー=「働いても、働いてもお金がたまらないし、
正社員にもなれずに、ずっと所得水準が低い状況を
余儀なくされる労働者」など)が多く取り上げられ
ています。

今回の改正は、これだけ大きな勢力となったいわゆる
“パートタイム労働者”などを政府もいよいよ無視でき
なくなったためと考えられます。  

つまり、同じ仕事をしているのに、単に
「パートタイマー」であることのみを理由として賃金
等労働条件に格差を設けるのはおかしいのでは?とな
ってきたのです。  

しかし、正社員と非正規型社員とでは、採用(就職試験等)
の難易度、仕事に対する責任の程度、人事異動の有無など
で、れっきとした違いがある場合もあります。
今回の改正は、そうした違いのある場合まで「同じにしな
さい」と言っている訳ではないのです。

また、今後、日本は労働力人口の急激な減少が予測されて
います。そうした中では女性・高年齢者などの活用も企業
にとっては不可欠になっていきます。こうした点から考え
ると今回の改正は当然の流れかもしれませんね。


posted by マイケル・J・ウリ坊(ウチヌノ) at 07:42 | 宮崎 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | 労働保険
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